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当社代表の気ままなブログです。

貸借対照表の読み方(7)

2007年11月25日

売掛金の回収日数と、買掛金の支払い日数、そして在庫日数の三つの数字が出たら、是非それを比較してみてください。
例えば、
売掛金の回収日数 35日
買掛金の支払い日数 45日
在庫日数 15日
となっている会社の場合は、仕入れたものを販売するまでが15日、その代金を回収するまでがさらに35日なので、仕入から代金回収までは50日かかっていることになります。しかし、その仕入代金は、仕入の45日後にはもう支払わなければなりません。
このような形の商売は、その差の5日分、自社が資金を用意しなければならず、金利負担や融資申請の手間などが大きな負担になります。特に、売上が伸びている場合には、自社で用意しなければならない資金はどんどん膨らんできます。黒字倒産と言われる事態が起こるのはこのような場合が多いのです。
対策としては、得意先と交渉して入金までの期日を短縮してもらう、仕入先と交渉して支払までの期日を延長してもらう、あるいは製造工程や商品管理を見直して商品の在庫日数を短くするなどの経営努力が必要となります。
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