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春を待つASP事業 狙いは大企業と小企業に両極化?出資企業の思惑も大

ソフト人脈 2003年5月10日号

■ASPを事業者たちは「まだASPで黒字は出せない」と口を揃える。それまでも続けているのは、数年後、絶対にこの市場が伸びると信じ、その時先駆者となるためだ。機が熟するまでの時間、各社とも品質向上に尽くしている。

「一見無駄に見える努力」もASP普及の一手段

数年前、「低価格で最新のITが使えるサービス」として期待され、各社が乗り出したASP。しかし、「売上が伸びない」と、事業者達は頭を抱えている。その理由に、営業力不足やASPの認知度が低いことが挙げられる。
ASPは単価が低く、コストをかけた宣伝は難しい。だからといって、手をこまねいているわけにはいかない。例えばある企業にサービスする際、その感想を使ってみてはどうだろう。
健康食品の広告では、使用者による体験談が多く使われている。「効果はどんなものだろう?」と誰もが疑問を持つような場合、信頼を得るもっとも大きな手段のはずだ。
ASPという言葉ですら知られていない今、実際のユーザーの意見を使って信用を得ることが、遠回りではあるが1番効果的ではないか? そのような地道な活動はされているのか?
一見、無駄に見えるかもしれないが、失敗ばかりで地味な活動がASPを普及させるかもしれない。

■バックオフィス 代表取締役 小杉和久氏
零細企業の経理・給与をアウトソーシング

中小・零細企業をターゲットに、インターネットを利用して経理・給与を代行するのが、バックオフィス(東京都中央区)だ。その名も「前代未聞サービス」。小杉和久社長(30歳)は、「ASPを事業としてやるつもりはない。サーバを頂ければアウトソーシングができる」という理由でこのビジネスを始めた。
顧客は社員数1名~5名までの企業だ。小規模だとデータを添付ファイルでそのままメールしてくる企業など、驚くこともあり、セキュリティの必要性を教えたりもする。ITの知識が少ない企業それぞれの身の丈に合わせたサービスを信条としている。
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