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当社代表の気ままなブログです。

オリジナルの経営指標

2008年8月25日

経営指標には色々なものがあります。それぞれが意味を持った数字ですので、どれが大事ということを一律には言えませんが、その会社の事業内容や財務内容によって、どこを重視すべきかというポイントがあります。
エクセルを使って事業計画の数字をまとめていると、数値や式をたくさん入力します。複雑なものを作っていて、長い時間スプレッドシートと向き合っていると、だんだん集中力が落ちてきます。そうなると「結局どうなのか」ということを知りたくなって、キーとなる経営指標を考え始めます。
先日、面白い経営指標があったので、ご紹介します。
時流に乗った事業内容で急成長中の会社で、売上増加に対応した人材などへの先行投資のために必要資金額がどんどん大きくなってきています。この会社では、社長と私で、黒字倒産という事態にならないように常に資金状況をチェックしています。
この会社の売上には、即金で回収する場合と、売掛金となって長期間で割賦で回収する場合があり、割賦の比率が高くなると、資金繰りを圧迫しています。
手元資金が減る傾向にあるか、減らない傾向にあるかは、利益率と割賦売上の比率を比べるということを思いつきました。売上=費用であれば、割賦売上分の金額がすぐには入金されないため、その月の割賦売上の金額から過去の割賦売上を回収した金額の差額分だけ資金が減っていきます。しかし、売上>費用となって利益が出ていれば、その分資金が増えるわけですから、利益率>割賦売上比率であれば手元資金は減らない、ということになります。
売上・費用を予測した事業計画から連動するように作成した資金繰り予定表の一番下に、その二つの比率を大きな文字で表示するようにしたところ、未来の資金傾向がひと目でわかるものに仕上がりました。
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