2007年9月5日
会計には「収支対応の原則」というルールがあり、売上とその原価は同じ会計期間に計上しなくてはならないことになっています。例えば、決算前から開発にかかって、決算後に完成、納品となる案件にかかる開発コストは、全部を次の会計期間に計上しなくてはいけないのです。
しかし、決算の前から、開発人員の給料や外注費を払ったり、開発に必要な機材やソフトを購入したりしています。このような場合はどうしたらよいでしょうか。
決算の前までに払った費用は、費用として計上せず、仕掛品などの勘定科目で貸借対照表に置いておき、その案件の売上を計上するときに費用に振り替えます。処理の手順は様々ですが、中小企業では、期中は費用処理しておいて、期末に仕掛品に振り替えるというのが一般的な方法です。