2007年9月8日
小さな制作会社・開発会社ほど、一人の人員が複数の案件を掛け持ちするため、その人の給料の内いくらがその案件のコストなのかは、タイムシートなどをつけて時間を計っておかないとわかりません。中には営業と兼任の人もいますし、保守、自社オリジナル製品の開発など色々な種類の仕事が混ざっていて、なかなか複雑です。
しかし、案件が決算期をまたぐ場合には、こうした振り分けは最低限やっておく必要があります。ソフトウェア開発の業界では昔から税務調査の重点項目にされていることですが、ウェブ制作も最近は案件が大型化・長期化する傾向があり、業界の構造や業種特性はどんどんソフトウェア開発に近くなっています。
まず、開発に携わる人は、全員が、30分か1時間くらいの単位で良いので、毎月タイムシートをつけて提出する体制を作っておきましょう。また、特定の案件のために機材やソフトを買う場合には、どの案件のものなのかを明確にする必要があります。案件別に開発コード番号などをつけておくと管理しやすくなります。
ウェブ制作やソフトウェア開発の世界では、案件毎の利益管理も経営にとって大事な課題です。案件別のコスト把握は利益管理にも使えるので、面倒がらずにやっておくと良いでしょう。