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インターネット経由で使いたいときだけ利用。PCソフトは「買う」から「借りる」時代へ移行中

DIME 4月20日号

振ればからんからんという、大きな箱に入っているパソコンソフト。これを買わずに、自分がほしいアプリケーションソフトだけを借りる時代がやってきた。それを実現させてくれるのがASP(アプリケーションサービス・プロバイダー)だ。

(中略)
ASPとは、アプリケーションソフトをデータセンターなどのサーバーに集めて、その機能や機能を利用したサービスを、ネットワークを通じてユーザーに配信する事業者のことをいう。

今までのアプリケーションソフトは、パッケージとして流通経路をとおり、販売されていた。だが、ASPはサーバー群上で管理されてるので、ユーザー側は必要に応じてネットワーク経由で使い、その使用量に応じてのみ利用料金を払えばいい。

(中略)
ところでこのASPでは、アプリケーションやユーザデータなどは、サーバー側で管理されている。だから、ユーザ側には、サーバーから転送される画像を表示するための最小限のCPUとメモリーさえあれば十分になる。そうなると、今後、どの端末もネットワークでつながれば、特定の端末、OSに依存する必要はなく、同じデータを個人でも組織でも共有することが可能になる。

たとえば、住所録をどの端末からも入力、呼び出しができるだけでなく、更新も1回で済む。これはデータだけでなく、そのサーバーに置かれるアプリケーションについても同様のことがいえる。ということは、サーバーを管理しているASP事業者は、ダイレクトにユーザーの行動などを把握し、すばやくワン・トゥ・ワンのマーケンティングもできる。それがひいては、商品開発につながり、タイムリーに新商品やサービスを世に誕生させることになる。

そのため、多くの企業が、今ASPに参入を表明しているわけだ。

「ASPはソフトウェアの機能だけでなく、コンテンツや人的サービスでなど、ソフトウェアのサービスの強化が大きな大きなポイントです」(山梨学院大学経営情報学部兼ASPインダストリ・コンソーシアム・ジャパン副会長・松田利夫氏)

企業向けASPのバックオフィスでは、すでに会計ソフトに税理士ほか、人的サポートをつけコストを大幅に下げて提供している。それが、表の『前代未聞』サービスだ。

例年にあげたMBAのASPサービスも、どの端末からもソフトが使えるということより、使いやすい講義データや実務で教育してくれる起業家のカリキュラムなどが、重要なキーになるにちがいない。

そして、ユーザはASPのソフトよりも、それに付随する付加価値にお金を落とすことになるだろう。
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