経理用語集
マトリックス組織
読み： まとりくすそしき
同義語： Matrix Organization
巨大企業やグローバル企業で多く採用されている組織形態で、機能と地域、機能と製品等の2種類の指示命令系統を持つ組織形態である。具体的には、1つの企業内で営業統括部長とアジア地域統括部長が任命されており、営業統括部長は全世界規模での営業機能を統括する責任と権限を持っている。それと同時にアジア地域統括部長がアジアにおける開発、製造、購買、販売機能を統括する責任と権限を持っているといった場合がある。この場合には日本担当の営業部では、営業機能として営業統括部長からの指示・命令に従いながら、同時にアジアの1地域としてアジア地域統括部長からの指示・命令に従うこととなる。実際には、どちらか一方が上位に位置しており、より強い権限を有している場合が多いが、指示・命令系統が複線化するため、近年ではカンパニー制や持ち株会社形式を採用する企業が多い。
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