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広がるASPサービス・ネットでソフト期限貸し

日経産業新聞 1999年12月1日号

インターネットを通じて業務用ソフトを企業に一定期間だけ貸し出す「ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)」事業に取り組むベンチャー企業が増えている。中小規模の企業にとってはシステムを構築したりソフトを新規購入するのに比べ、導入費用が少なくて済む。
最新のソフトを利用できるという利点もある。ソフト購入の余裕はないが利用はしたいという顧客に最適として、ベンチャーはASPによる需要掘り起こしを進めている。(中略)

経理代行と組み合わせ
(中略)間接業務代行のバックオフィス(東京)は11月から始めた経理・給与代行サービスにASPとソフト販売を組み合わせた。まず経理・給与計算に必要な伝票データを入力できるソフト「前代未聞」(経理用と給与計算用が各1万円)をパソコン量販店などで販売。購入客に対して、インターネット経由で計算代行サービスを実施する。
購入者がデータを入力するとネットを通じてバックオフィスに送信され、整理・計算された結果が返却される。代行サービスは経理で月1万円、給与計算で月5000円からと低価格に設定。専門担当者を置きにくい中小企業を中心に来年4月までに千社からの受注を見込む。

新機能追加も容易に
(中略) 業務用ソフトやネットワークシステムは絶えず改良されるため、最新のソフトを購入してもすぐに新しい機能を追加する必要性がでかねない。その点、ASPはソフトの機能更新やサーバーの運用・保守はASP事業者が担当するため、中小企業でも少ない負担で導入することが可能だ。
小回りの効くベンチャー企業の参入によって、ASPによる新たな需要開拓の動きが広がりそうだ。
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